知立（ちりゅう）市　−かきつばた−

市の花である「かきつばた」が咲き誇る様子を描いています。市内の八橋（やつはし）のかきつばたは有名で、5月には美しい花々を水辺に咲かせます。

		「からころも　きつつなれにし　つましあれば　はるばるきぬる　たびをしぞおもふ」の歌のまわりにかきつばたの花が描かれています。 この歌は歌人在原業平が伊勢物語の中で、京の都から東へおもむく際に妻のことをしみじみ思い出して詠んだものですが、句の先頭がそれぞれ「か」「き」「つ」「ば」「た」になっています。現在の知立市八橋に咲くかきつばたを目にして、その美しさに心を動かされて詠んだ歌とされています。

歌人在原業平が歌によんだとされる、八橋のかきつばたを見に行ってみました。この日は恒例の「かきつばた祭り」が終わったばかりで、花もしおれかけていましたが、まだそこそこ楽しめる状態でした。

	かきつばた−花の人気としては西洋伝来の花に押され気味(?)だが、やはり日本古来の花には言葉では表せないあでやかさがあるように思います。

八橋は無量寿寺というお寺です。本堂のまわりをぐるっと一周して庭園のかきつばたを楽しみました。

知立名物「大あんまき」。名鉄知立の駅前で売られていました。

撮影日：2007年５月27日